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テンドルマンの記事は、臨床栄養士(Holisitic Nutrition)が書いています。

このブログで取り上げる、栄養やダイエットなどの情報は、 臨床栄養士(Holistic Nutrition・アメリカ資格)が、 近代栄養学の臨床データーや研究データーに基づいて、 書いております。

日本の農業の問題は、私たちの命の問題

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    人は食べる事により命を繋ぎ、今を生きています。

     

    食べる物、穀物、野菜、肉、魚などは、

    それぞれ農家の方や漁師さんから供給されます。

     

    そんな中で、日本の農業の問題を考えさせられる話を、

    今朝、知り合いの農協関係者から聞きました。

     

     

    専業で畜産と米作りをしている農家の方(私の知り合い)が、

    この春に畜産を止めてしまい、働きに出て行ったとの事でした。

    米は仕事の合間に作業をするようですが、

    かつては多くの肉牛を育てていた農家だけに、

    ちょっと淋しい話です。

     

    畜産(肥育)というのは、子牛を仕入れてきて、

    それを約2年かけて成牛にして、出荷する仕事です。

    つまり、育てている2年間は全く収入が無い訳ですね。

    そして、それを売ってやっとお金になるのですが、

    その利幅はとても悪くなっているとの事です。

     

    現在の子牛の価格は約100万円前後、それを2年間餌をやり、

    一生懸命育てても、150万円程度にしかならないとの事です。

     

    つまり、牛1頭で2年間で50万円しか利益が出ない、

    餌代を引けば赤字になってしまうとの事です。

     

    肥育の仕事というのは、生き物相手ですので、

    休みがありません。日曜日も祭日も、それこそお盆もお正月も・・。

     

    朝は早くから仕事を始め、餌やり、掃除など、

    仕事は尽きぬほどあると言います。

     

    現在のご主人の先代(故人)とは、付き合いも長く、いろいろお世話に

    なった方ですが、例えば一日家を空けるとなると、

    奥さんやその他の人が、彼の分まで面倒を見なければならなく、

    とても大変だ、という事を話していました。

     

    それでも、当時はお金になったようで、

    それなりの収入を得ることが出来ていたようです。

     

    しかし最近では、海外から安い牛肉が入ってくる割に、

    グルメブームに乗り国産牛肉の需要もあがってきている。

    そんなで、良質の子牛の値段は高くなるのだが、

    出荷の際には、市場の相場などの関連でそれ程高く売れない。

     

    一見、矛盾しているような話だが、

    畜産(肥育)の現場はかなり厳しいようです。

     

    テレビのスイッチをいれると、どのチャンネルも

    美味しいそうな食べ物の話題や、高級食材の話題。

     

    ダイエットに効果ある食品や健康増進のための食品の紹介など、

    食べ物に関する話題がとても多いですね。

     

    最初に書いたように、食よって私たちは命を繋いでいるのですから、

    食べ物の話題は尽きないと思うのです。

     

    でも、それらの食材を栽培したり、育てたり、

    獲ったりする人たちがいる事を忘れてはいけません。

     

    私も偉そうな事は言えませんが、

    農作業というのは、作物が採れた時の喜びや充実感があるものの、

    その裏の苦労というのは、計り知れないものがあると思うのです。

     

    昔の言葉で、「お米は八十八の苦労で実る」とか、

    「ご飯一粒でも残すと目がつぶれる」などと言われていました。

    これは栽培する方の苦労を考えて、粗末に扱うんじゃない!という

    戒めの言葉だと思うのです。

     

    華やかななグルメブームや食の話題の裏に、

    ある農家の人が、牛の肥育を止めなければならない現状が

    ある事を、知って欲しいと思うのです。


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