新しい年、2012年が始まりました。
ここ数年、価値観の変換が起こっていると言われ、
今年はその変換の最終章に入るという人もいます。
価値観の変換とは、まともに努力している者が報われたり、
正直に生きている者が生き残って行く。
そして、強欲な金品、名誉などの欲に執着している者が、
脱落していくという事です。
とにかく、人間として尊厳ある生き方をし、
たゆまぬ努力で進んで行く事が、より一層大切な年だと
理解しようとしています。
ところで話は変わりますが、今年も箱根駅伝をテレビ観戦していました。
そして、圧倒的な強さで東洋大学が勝利を収める結果と
なりました。
10人の選手たちの絆やここに至るエピソードを聞いていると、
二十歳前後の若者とは思えない、立派な考え方や他人を思いやる
心を痛烈に感じてしまいます。
それは、優勝した東洋大学の選手たちだけではありません、
母校や仲間のために、懸命に走る姿には、
時折目頭が熱くなる思いさえ感じてしまうのです。
なぜ、彼らはそんなに感動を与えるのでしょうか?
彼らが目標としているのは、この駅伝に出場する事、
そして勝利をする事。このために毎日毎日努力をしているのです。
そして、駅伝で一番大切なのは、チームで走るという事。
多分、これが一番駅伝の持つ大切な要素であると思うのですが、
一人速い選手がいたとしても、それは決して勝利には
結び付かないのです。
だから、その中で多くの絆やドラマが生まれるのです。
今年は優勝した東洋大の柏原選手や、その他9人の仲間が
多くの話題を提供していましたが、
東京農大の5区を走った津野選手の走りと、その後の
チームの姿には、何とも言えない感動を覚えてしまいました。
毎回何らかのトラブルが起きるのがこの箱根駅伝ですが、
彼がどのようなトラブルを起こしたかは知りませんが、本来の走りが
まったく出来ない状態になったのです。
タイムが日本テレビの放送時間に間に合わない位遅れてしまいながらも、
とりあえず往路を走り終えたのです。
そして、さらに復路では、大きなタイムのハンデを背負ってしまった
東京農大には、優勝やシード権の獲得という目標が無くなったにも
関わらず、5人の選手が懸命に走り、12番目のゴールという結果だった
のです。
前日あれだけのトラブルで、大きなハンデがあったとしても、
これだけの成績が残せるというのは、
やはりチームが一つになって戦っているという証のひとつなのかも
と思ってしまいました。
そして、これが箱根駅伝の大きな魅力だと思ったと同時に
今の自分の仕事や生き方の上でも、忘れていた何かを思い出させて
くれたのです。
さて、さて、これでまた来年も面白くなるぞ〜と思い、
2日間に渡るテレビ観戦をおしまいにしました。