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☆ 健康に関する情報は毎日のように更新されます ☆
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私がNutrition(臨床栄養理学士・USA資格)を取ったのは、
1999年の事です。今から約20年前になります。
その頃、私が勉強していた栄養学は、日本の教育課程で学ぶ
栄養学とはかなり異なっていましたが、
世界の栄養学の流れの中では、一般化しつつあるものでした。
けれども、日本ではその考えは「常識はずれ」のような
感じで捉えられていました。
例えば、牛乳を飲む事は健康に良いのか、
あまり好ましくないのか?という問題にしても、当時の栄養学
ではカルシウムの含有量が多い牛乳は、カルシウムや
その他栄養素を摂取するのに最適の食品と言われていました。
けれども、私の習った栄養学では、牛乳に含まれている
脂肪分がカルシウムの体内への吸収を阻害し、また多くの
日本人が乳糖に対して不耐性ということもあり、牛乳の積極的な
摂取は勧めていませんでした。当時、そんな事を言っても多くの
人が信用しなかったのですが、最近ではそのように考える
栄養学者も多くなってきました。
また、当時エネルギー源として炭水化物の大切さが、カリキュラム
に多く載っていて、タンパク質の過剰摂取は好ましくない、
ということを習ったのですが、最近では炭水化物の摂取を制限して、
タンパク質を主なエネルギー源にした方が良い、という学説も
でてきています。
(どちらが良いかという考察については、別の機会にします)
このように栄養や健康に関する情報というのは、
日々変化するものであり、昨日まで正しかった食の情報が、
今日は違っている、なんていうこともあるのです。
これは、食品に含まれる栄養素と体内における代謝の研究により、
導かれるものです。ただ、難しいのが、研究室で行われる
化学物質の変化と、体内で行われる変化では、すべて同じように
いかないという問題もあるのです。それは、生きている生命体と
そうでないものとの環境の違いがあるのです。
生きている生命体の場合には、化学や医学的見地以外の要素も
入ってくるために、特に栄養素のような自然界にある化学物質は、
合成された化学物質よりファジーな要素が多いために起こる現象
とも考えられるからです。
また、栄養学は統計学的な要素も多く、このような食品を摂っている
者が、何年間生き続ける事が出来た。病気のリスクが高くなっている、
低くなっているなどといった、統計からその食品の健康へのリスクや
貢献度を判断するケースもあるのです。
そして、その判断の指標によっては、同じ食品でも全く逆の効果が
発生する可能性もあるのです。
だから、健康の情報というのは、毎日のように更新される可能性が
あると言うことなのです。
そう考えると、ある意味各地域における伝統的な食というのが、
一番健康に良い食品である可能性もあると言えるのではないでしょうか?
何十年、何百年と食べ続けられている食品が、
健康へ貢献する食の“ひとつ”と考えるのも良いと思います。
先程の牛乳の話ですが、日本人が本格的に牛乳を飲みだしたのは、
明治維新後と言われています。つまり、日本には食として牛乳を摂取
するという習慣が始まってから150年位しか経っていないことを
考えると、日本人の食生活に深く根付いている食品とは言えないことが、
理解できますね。
そして乳糖不耐性の問題と絡めれば、その意味が分かると思います。
B.S.Holistic Newtrition Akihiro Ando
たまには、こんなブログも書いてみました。
「食」、「栄養」奥が深いです。
自分がNutrition という資格を持っているけど、
自分の食生活が「良い」とは決して思っていません。
でも、きちんとした食生活を行っていた人が、
健康で長生きなのか?それは何とも言えないのを、
この20年で感じてきました。
また、こんな記事も書いてみます。