安曇野
長野県、安曇野。
この安曇野という言葉には、とても懐かしい思い出があります。
それは、昭和50年代に、日本にペンションブームが起こりました。
それまでの旅館や民宿とはちょっと違う、
新しい形態の宿泊施設でした。
部屋は洋室で、ダイニングなども西洋的なお洒落な雰囲気を持ち、
料理も西洋の家庭料理が提供され、20代〜30代を中心に、
多くの人が利用するようになりました。
オーナーさんは、多くの方が都会から引っ越してきて、
高原やスキー場、海辺などで暮らしながら、
宿を提供している方でした。宿泊客が少ない時などは、
夕食の後にそこのご家族と一緒にお茶をのんで話をしたり、
とてもフレンドリーな雰囲気の宿が多かったと思います。
私も二十歳になる頃からを始め、
多い時には毎週のようにスキー場に通いました。
仕事の関係で日帰りが多かったのですが、
泊まりで行くときは、よくペンションを利用しました。
その中でも、思い出に残っているのが、
長野県白馬岳の近く、五竜遠見スキー場の近くにあった、
「ペンション安曇野」さんです。
ここはログハウス風の建物で、山小屋的な雰囲気があり、
建物の中には木の香りが漂っていました。
周りを林に囲まれ、朝食時にはリスが窓辺にやってくる
という、そんなペンションでした。
*写真はイメージです
ゲレンデへは、スキーを履いたまま行けて(5分くらい)、
白馬方面にスキーに行くときは、必ずこのペンションに
泊まったものでした。
(このペンションをベースにして、白馬、栂池、佐野坂という
スキー場を回った年もありました。)
最後に泊まったのは33年前。
その後、結婚したり、コンビニの仕事などで、
白馬までスキーに行くことは無くなりましたが、
いつもこのペンションの事は気になっていました。
このペンションですが、最初のオーナーさんは、
都内に住んでいたご夫婦で、
私が最後に泊まった時には、オーナーが変わられていました。
なんでも、奥様が腱鞘炎になり、仕事が出来なくなってしまった、
との事でした。
後を引き継いだのは、このペンションのファンの方で、
ペンション安曇野を無くす訳にはいかない、
という心で経営を行っているというのを聞きました。
(大昔の事で記憶は薄くなりましたが)
ただ、残念ながら、現在はネットで検索してもこのペンションは
見当たりませんでした。確か、当時新築だったのですが、
もし今存在すれば、築35年以上経っています。
もし、名前が変わってでもこのペンションがあるのであれば、
一度伺ってみたいな〜、なんて思っています。
おじんの昔を懐かしむ話で申し訳ございませんでした。
- 2017.05.31 Wednesday
- 日々あれこれ
- 09:05
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