チンパンジーの病気治療は?
私たち人間が、病気になったり、
具合が悪くなった時には、
大抵の人はお医者さんの診察を受けますね。
軽い症状の時には、ドラッグストアーなどで
売っている薬を、買って飲んだりします。
野生の動物たちはどうでしょう?
京都大学の霊長類研究所という、
霊長類を研究している機関があります。
そこの研究によると、いろいろと面白い事が
分かってきているのです。
例えば、野生のチンパンジーが、
お腹を壊した(らしい)時に、必ずといって食べる植物が
あるそうです。
アフリカ、タンザニアのゴンベ高原に生息する
野生のチンパンジーの場合は、
「ベルノニア」と呼ばれる植物を食べて、
そして吐き出すという行為を行っていたのが観察されて
いたようです。
ベルノニア Vernonia anthelmintica
ベルノニアは、とても苦い植物らしく、
それをわざわざ食べ、吐き出すということは、
食料として食べているのではなく、
「何か」の目的のために食べていると想像できるのです。
その「何か」とは、つまり薬の事です。
これは、明らかに具合の悪いチンパンジーの行動を
観察していた結果との事ですので、
この個体は、自分の体調を知り、
それを治すために、この植物を使用したと考えられるのです。
その他にも、抗菌活性があるアスピリアという植物を
食べていた個体もあったようです。
この本を読んだ時、
多分、私たち人間の祖先も自然に生育している植物を、
体調の悪い時に食べていた(使用していた)、
ということが想像できたのです。
そして、生物って凄いな!という事を感じたのです。
- 2017.07.31 Monday
- A-YOU的こころ
- 09:19
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