ローズヒップティーの話
今回のハーブの話は、ローズヒップです。
ローズヒップというと思い出すのは、
10年以上前に「ローズヒップパニック」があったことを、
覚えている方も少なくないでしょう。
発端は、ローズヒップティーを飲んだり、
ローズヒップオイルを顔に塗ったりすると、
「肌が若返ってキレイになる」ということを、
テレビ番組で放映した事からだったのです。
一時は、ローズヒップオイルの輸入が間に合わなくなったり、
ローズヒップティーも、在庫が少なくなり、
主な生産地のチリでも驚いていた、という事を聞きました。
そんなブームも、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」というように、
数ヵ月のうちには、鎮静化していきました。
さて、ローズヒップは、バラの実です。
ローズの中でも、主に、学名が「Rosa canina」と呼ばれる品種の、
花が咲いた後に出来る実が、ローズヒップとして利用されます。
この実を乾燥させて、砕いて、中の種や毛を取ったものを、
ローズヒップティーとして飲みます。
ローズヒップティーは、仄かな酸味と淡い紅色で、
ファミレスやティーパックのローズヒップティーのような、
強い酸味や鮮やかなな紅色にはなりません。
多分それらには、ハイビスカスがブレンドされていたり、
酸味料や香料が使用されている場合があります。
このティーの大きな特徴はビタミンCがとても多く含まれている
ということで、100gのローズヒップには、約250mgの
ビタミンCが含まれています。
(本によっては、もっと多くのビタミンCが含まれている、
と書かれたものがあります。これは、250mgだと、
レモンのおよそ2.5倍、本によっては、20倍や60倍と
書かれたものもあります。)
ビタミンCの働きに関しては、このブログでもたびたび書いていますが、
体を様々な抗酸化物質から守る働きがあり、免疫力を高め、
また、皮膚の修復や生成などに必要なビタミンのひとつです。
ですから、冒頭で書きましたように、ローズヒップティーを飲んだり、
そこから抽出したオイルを使用することで、
お肌が若々しくなるというのは、このビタミンCの働きに関係するという
事なのです。
健康維持のために、
毎日、少しずつで良いですから、ローズヒップティーを飲むことを
オススメしたいと思います。
- 2017.08.31 Thursday
- ハーブの話
- 09:11
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