果物については、しばしばこのブログでも書いていますが、
今回は、果物は「自然の完全食品」ということで話を
進めてみたいと思います。
大昔から、果物は自然の中に豊富にあり、私たちの祖先たちは、
木の実やタネ類と同様に、主食のような形で食べていたようです。
果物には、根から吸い上げた土中の様々な成分が含まれ、
特に他の食物にはあまり含まれていない、ミネラルが多く含まれて
居るのです。
例えば、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンB群などのビタミン類に
カルシウム・カリウム・セレン・亜鉛・マグネシウムなどが含まれ、
それらは、私たちの身体にとても良く吸収されていくのです。
また、人の体にとって、とても大切な必須脂肪酸や消化器官の浄化に
役立つ繊維質が、バランス良く含まれているのです。
その他、見逃すことが出来ないのが、
果物に含まれている水分が、人体に含まれている水分(全体の約70%)
とほぼ等しいので、吸収がとても良く、すぐに身体のすみずみにまで、
行き渡る事が出来るのです。
それでは、秋の果物として代表的なリンゴとブドウについて、
話をしてみましょう。
◆ リンゴ
リンゴは、アダムとイブの話の中でも出てきますが、古くから私達の
祖先が食べていた記録があり、果物の中でも特に多くの栄養素に富んで
います。
例えば、アップルぺクチンと呼ばれているものですが、リンゴに多く
含まれている繊維質で、体内の解毒作用に優れています。栄養療法では、
様々な利用方法があり、アップルべクチンのサプリメントもあるのです。
リンゴ1個に含まれている栄養データーは、カロリーが約100カロリー・
繊維質は2g・ビタミンC10mg・ビタミンA150IUs・カリウ
ム15mg以上・鉄1/2mgが含まれています。
ただしこれはあくまでも平均値ですので、栽培環境により、異なりま
す。その他ビタミンB1、B2、B3、B6、ビオチン、カルシウム・硫黄・
マグネシウム・硫黄・マンガン・銅・セレニウム・亜鉛なども微量です
が、含まれていて、リンゴは、「マルチビタミン」 と呼ばれています。
◆ ぶどう
ぶどうも栄養豊富な果物です。最近では、赤ワインに含まれているポリ
フェノールが、身体に良いということで、注目を浴びていますが、ここで
間違えないでくださいね、赤ワインが身体に良いというわけではなく、そ
の原料になるブドウの実・皮・種が良いということなのです。
ご存知だと思いますが、赤ワインというのは、ブドウを丸ごと使用し発酵
させたものですから、言い換えればブドウの有効成分が全て含まれている
と考えていいのです。
ブドウは栄養療法上では、とても多くのことに利用される果物で、
特に腸のクレンジング(浄化)のために使用する場合があります。
ブドウ(各種類がありますが、平均して)の栄養素としては、1カップ
で約100カロリーあり、ビタミンA、C、B群を多く含んでいます。そ
の他大量のカリウムが含まれていたり、少量のカルシウム、マグネシウム、
硫黄、微量の銅、鉄、またフルーツとしては、高いレベルのマンガンが含
まれています。
その他、秋の果物としては、梨、桃、柿など、とても豊富です。
特に柿が「赤くなるころ、医者が青くなる」なんていう言葉もあり、
これは、柿にはビタミンCを始めとして、多くの栄養素がふくまれて
いるから、これを食べる季節になると、病人が少なくなる、という事
を表しています。
果物には果糖が含まれているので、食べ過ぎると太るという事も
言われますが、どんな食べ物でも食べ過ぎれば太るのは、当たり前です。
そして、どんなに素晴らしい食品であっても、
そればかり食べたり、食べ過ぎてしまえば、効果よりも害になる場合も
ありますので、適度の食べるということを考えなければいけないですね。