人の免疫については、このブログでも時々取り上げています。
そして、最近は人の持っている免疫力で、
ガンに対処するという事が、大きな話題になっていますね。
そう、ノーベル生理学・医学賞を受賞された、京都大学教授の本庶先生の
研究がまさに、ガンに対する免疫療法でした。
そして、その研究結果から生まれたオプジーボという薬の名前が、
一気に多くの人に知れ渡ることになりました。
ガン細胞というのは、人の体由来の細胞で、どんなに健康な人でも、
一日に数個あるいはもっと生まれていると言われています。
ただ、免疫機能が正常であれば、その細胞はすぐに破壊されて、
ガン細胞が大きく広がることはありません。
しかし、免疫細胞が取り逃がしてしまったガン細胞は、
少しずつ増殖をはじめ、数年かけて「ガン」という症状が出る、
あるいは、レントゲンや内視鏡で発見される大きさまで成長
してしまうのです。
そうすると、ガンという病気に罹ったことになり、治療が開始されるのです。
ですから、本来はガン細胞が小さいうちに、
自分の免疫細胞で破壊してしまえば良い訳です。
そのためには、免疫細胞が正常に働く環境を常に整える必要があります。
いわゆる、世間一般で言われている、健康法ですね。食事、運動、休息。
また禁忌として、
過度の飲酒やタバコ、紫外線、汚染物質や化学物質に曝されること、
などが免疫力を弱め、ガン細胞の増殖の原因になるのです。
その他、人が生きている限り、様々な要因が免疫力を狂わせ、ガン細胞の
増殖に力を貸してしまうことになるのです。
ただし不幸にして、ガンに罹った場合でも、今の医学はとても進歩していて、
数十年前に比べると、その治癒率もはるかに高くなってきています。
その主な治療法は、ガン細胞の切除、薬の投与や放射線などの照射によって、
ガン細胞を弱らせる方法などがあります。
そして、最近注目されているのが、自分の持っている免疫力により、
ガン細胞を退治するという方法です。
この方法だと、健康な細胞を傷つけることなく、治療が行われることから、
副作用が発生しづらいか、副作用が弱いというのが特徴で、
これにより、患者さんのQOL(生活の質)を向上させることが出来るのです。
免疫療法にも様々な方法や薬があるようでして、
本庶先生の研究結果から生まれた免疫療法は、ガン細胞には免疫細胞からの
攻撃を守るための防御システムがあり、この防御システムを使用不可能に
する薬を開発したのです。
つまり、バリアーが無くなったガン細胞は、免疫細胞に攻撃されて、
破壊されるという事なのです。
ただ、現在は全てのガンに効果があるかどうかは、確認されていないとの
ことですが、研究の状況によっては、今後の幅広い利用法が確立される
のではないかと期待されています。
ところで、ガン細胞のバリアーが無くなっても、攻撃する免疫細胞の力が
弱かったら、せっかくのチャンスを生かせなくなりますね。
免疫細胞を活性化するには、先ほどの健康法が必要になるのです。
また、栄養素ではビタミンC、アミノ酸ではシスチンやテアニンなどが、
その効果を確認されています。
ハーブでは、エキナセアが免疫力の活性化に効果が確認されているので、
このようなものを常に摂取すると良いと思うのです。
*エキナセアに関しては、感染症に罹り、血中にウィルスや細菌が入った時に、
免疫細胞を活性化するということが確認されています。